多田自然農場

多田克彦氏が1989年に岩手県遠野に建てた自然農場。「反骨の酪農家」という代名詞は、モノや情報で溢れるこの世の中で、常に自分たちが「いいもの」「間違いのないもの」と確信できるものを発信するために、自然の原料を基調に、極力、人の手作業で製造を行う所以から。酪農から始まり、今では野菜の栽培や乳製品の加工まで手掛けています。

自由な牛舎システム

“牛がストレスをためない環境を作れば、いい乳を生産できる。彼らは納屋の中を自由に歩き回ることができ、これが「自由な牛舎システム」と呼んでいます。そこで採れる幸せな牛乳をケーキ作りに使っています。”

一つの牛舎は、いつでも、とにかく、牛が好きな時に横になって休む場所です。牛のベッドは、発酵土、籾殻、刻んだわら、土に、牛自身のの排泄物を混ぜ合わせた1.5mの厚さのベッドです。

もう一つの牛舎は、飼料や草を食べたり、水を自由に飲んだりするためのものです。朝と夕方の5:30に、牛は搾乳室に入り搾乳されます。

おいしい自家産牛乳

搾乳された牛乳は大型の牛乳用冷蔵庫（容量1.5トン）に保管され、4度まで冷却されます。牛はのんびりと、乳酸菌、ビール粕、トウモロコシ、発酵小麦、乾いた草と混合された飼料を食べます。ストレスのないこの牛舎システムは、牛に過度の負担をかけません。それは平和な環境です。

自由な牛舎システムで作ることでケーキ作りに最適で風味豊かな牛乳になります。美味しい牛乳を作ると同時に、環境に配慮した持続可能な農業環境にも貢献しています。製造背景から地球や動物に優しく、心からおいしさを楽しめるケーキ作りにこだわりました。

また、牛の排出物は微生物の発酵技術を生かして良質な有機肥料として大地に返す。それが安心安全でおいしい野菜を生む。